ブロックチェーン分析会社Ellipticによると、北朝鮮支援のハッカー集団Lazarusが、再び制裁を受けている暗号通貨ミキサーTornado Cashを使用して取引を隠蔽しているとのことです。昨年、Lazarusは、不法に得たデジタル資産の洗浄を支援したとの理由で米国政府から制裁を受けた後、Tornado Cashの使用を停止しました。その結果、ハッカーたちはSinbad.ioやクロスチェーンブリッジなどの代替手段を使用し始め、Tornado Cashの全体ボリュームは85%減少しました。
しかし、米国政府がSinbad.ioに対して制裁を課すと、Lazarusの選択肢は限られるようになりました。その結果、Lazarusは米国の制裁にもかかわらず稼働し続けているTornado Cashに再び向かうことになりました。Ellipticはまた、グループが最近、HTX Exploitから盗まれた約1300万ドルの資金を移動したと明らかにしました。
LazarusグループがTornado Cashに戻ったことは、政府がミキサーの運用を効果的に抑制できていないことを示すものとEllipticは説明しています。その理由として、Tornado Cashは中央集権的なミキサーとは異なり、分散型ブロックチェーン上のスマートコントラクトを通じて運用されているため、押収や閉鎖ができないという事実が挙げられています。
出典：2024/03/15 「Hackers like Lazarus continue to use Tornado Cash despite US sanctions」 https://cryptoslate.com/hackers-like-lazarus-continue-to-use-tornado-cash-despite-us-sanctions/
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