英国の金融規制当局である英国銀行(BoE)と英国金融行動監督機構(FCA)は、4月3日に「デジタル証券サンドボックス(DSS)」の立ち上げを発表しました。この新たな枠組みは、分散型台帳技術(DLT)などの新興技術を金融証券の発行、取引、決済に活用するためのもので、参加企業が組織的な規制環境の中で革新的な技術応用を探求できるようになっています。
五年間のプログラムとして設計されたDSSは、証券の発行、維持、決済など、中央証券預託機関と関連する役割を企業が果たせるようにすることを目的としています。さらに、この枠組みはこれらの役割と取引場機能の統合を可能にし、金融部門での新たなビジネスモデルの創出につながる可能性があります。
また、DSSは金融システムにおけるイノベーションの促進、金融安定性の維持、市場の整合性の維持を目指す3つの主要な目標を掲げて設立されました。DSS内で発行される証券は、既存の規制基準に基づいて、通常の金融取引、担保として、またデリバティブ契約の中で使用されることを目指しています。
金融安定性へのリスクを軽減するため、英国銀行はDSS内で発行できる証券の価値に制限を設ける計画を立てています。DSSは参加企業の許可される活動の段階的な構造を導入し、各段階が参加企業の許可される操作の範囲を徐々に拡大するよう設計されています。
英国銀行とFCAは、DSSの提案された運用と規制フレームワークについて意見を求めるコンサルテーション期間を開始しました。これに続いて、中央銀行とFCAは指針と規制を確定し、今年の夏から申請を受け付ける計画です。
出典:2024/04/04 「UK regulators launch sandbox to integrate DLT with financial system」 https://cryptoslate.com/uk-regulators-launch-sandbox-to-integrate-dlt-with-financial-system/
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